【未来へのバトン!】
『ニッポン宇宙開発秘史
元祖鳥人間から民間ロケットへ』
著者:的川 泰宣
出版社:NHK出版
発売日:2017/11/8
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4140885335
こんにちは。
サイエンスファシリテーターの村上英範です。
https://peatix.com/group/48586/
「親と子と科学をむすび、未来を創る」
「大人も子どもも共に学ぶ、学びの宇宙空間づくり」
を目指し、活動をしています!
・敗戦国ニッポンが宇宙と向き合うことで、どのように技術力や現場力を高めてきたのか
・これから未来へどのようにバトンを渡していくか
『ニッポン宇宙開発秘史』では、
JAXA(宇宙航空研究開発機構)名誉教授であり「宇宙教育の父」とも称される的川泰宣氏が
「日本の宇宙への歩み」を通じて「日本の強さ」を再確認させてくれます。
これまで明らかにされなかった舞台裏も描かれていて、エピソードも楽しめます。
さらに氏の分析より、日本の宇宙に対する現在地や立ち位置も確認することができます。
◆私たち現在の日本人が、先駆者より受け継いできたもの
①「3つの心」
なぜ、人は宇宙にひかれるのか?
それは人が「3つの心」を持っているから。
1.好奇心
:宇宙を知りたい!
2.冒険心
:宇宙に行きたい!
3.匠の心(創りたい心)
:宇宙を飛びたい!
②「糸川英夫」の言葉
「人生でもっとも大切なのは、逆境と良き友である」
◆「適度な貧乏が原動力」
「はやぶさ」のストーリーからは、
様々な宇宙関者や町工場のエンジニア達が
脈々とこのバトンを受け継いできたことが分かります。
日本の宇宙開発は貧乏だったがゆえに、何度ピンチに陥ってもアイデアでそれを乗り越えてきたということです。予算が少ないので手分けして全国を回って作った探査機だからこそ、システムの隅々までみんなが知っていた。だからこそ、「はやぶさ」のようなトラブルに際してもアイデアの「引き出し」を使うことができたのです。日本の宇宙開発の歴史には、「アイデアで勝負する」という流儀が脈々と受け継がれています。
私は決して貧乏に価値があると言いたいわけではありません。大事なのはあくまでも「志」であり、「志」があれば貧乏という逆境もむしろプラスに働くということを言いたかったわけです。
志があれば、貧乏すら原動力となります。
制限された資源や環境を嘆き止めてしまうのではなく
その逆境をどう活かせるかが重要です。
支えとなるのは、志と仲間なのです。
<参考書籍>
『ストレッチ』
レビュー『ストレッチ 少ないリソースで思わぬ成果を出す方法』 海と月社 ~レゾナンスリーディングvol.36 - お父さんは サイエンスファシリテーター
本書では、限られたリソースで結果を出せる方法を学べます。
◆最後に
日本は敗戦国という立場から、宇宙と向き合うことで再生してきました。
技術力や現場力を高め、人類の存在意義を問い、前進してきました。
私たちは今、先人たちが積み上げてきた世界にいます。
そして、私たちも今、積み上げている途上なのです。
未来のニッポン、人類へどのようなバトンを渡せばよいのか。
宇宙という限りない存在に正対することで、
少しでも良い仮説が見えてくるようになるのではないでしょうか。
◆合わせて読みたくなる本
『太陽系観光旅行読本』
レビュー『太陽系観光旅行読本』 原書房 ~レゾナンスリーディングvol.38 - お父さんは サイエンスファシリテーター
『体感する宇宙』
レビュー『体感する宇宙』 竹内薫・著 KADOKAWA/エンターブレイン ~レゾナンスリーディングvol.39 - お父さんは サイエンスファシリテーター
『眠れなくなるほど面白い 図解 宇宙の話』
レビュー『眠れなくなるほど面白い 図解 宇宙の話』 渡部潤一・監修 日本文芸社 ~レゾナンスリーディングvol.37 - お父さんは サイエンスファシリテーター
◆追記
本書は、科学館イベントにもお持ちする予定です。
科学館で読書会vol.2「宇宙を想像してみよう」in バンドー神戸青少年科学館 - お父さんは サイエンスファシリテーター
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◆大人も子どもも共に学ぶ、宇宙は共通言語!
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◆ラジオ番組『ぱぴぷぺパパ』ゲストパーソナリティー
その正体は…
サラリーマン エンジニア
子だくさんパパです (笑)
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最後までお読みくださり
ありがとうございました (^_^)