お父さんは サイエンスファシリテーター

お父さんは サイエンスファシリテーター

妻と子4人の6人家族。目標は、名著『ビジネスマンの父より30通の手紙』のような【書】を子ども達に残すこと!でスタートしたけれど、自分のエゴにおこがましさを感じはじめた今日この頃(笑) 小さな歩みをコツコツ積み重ね、20年後の自分が振り返った時に、幸福感に包まれるブログにしたいです。★★★「大人と子どもと科学をむすび 未来を創る」サイエンスファシリテーター。科学館で宇宙親子イベント主催。「組織の成果と個人の喜びをシナジーし 未来を創る」組織学習パートナー。組織研修ご提案。その正体は、サラリーマン★★★

レビュー『体感する宇宙』 竹内薫・著 KADOKAWA/エンターブレイン ~レゾナンスリーディングvol.39



【もしも、新婚旅行中にケンカをしてしまったら? それが「○○○○○」だ!!】





『体感する宇宙』


 著者:竹内薫
 出版社:KADOKAWA/エンターブレイン
 発売日:2014/4/10

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4047295620



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こんにちは。
サイエンスファシリテーターの村上英範です。
https://peatix.com/group/48586/

「親と子と科学をむすび、未来を創る」
「大人も子どもも共に学ぶ、学びの宇宙空間づくり」

を目指し、親子で活動をしています。



「宇宙」を楽しみながら学びたい!
そんな方におススメなのが『体感する宇宙』です。


謎に満ちた宇宙を「実生活にある身近な例」に置き換えることで
専門的な知識をざっくりイメージしてしまおうというのが狙いです。


「正しく学ぶ」よりも「学ぶことを楽しむ」がポイントです。


何かを学ぶとき、
正しく知識を得なければならないと思いがちなのですが
必ずしもそれだけを良しとする必要はないんです。

ざっくりでもイメージすることからスタート、
その行為そのものを楽しむというのが良いです。

初学にはその方が腹落ちしますし
本格的な学習に移行する際にも長続きできると思います。


本書でいう「想像の翼で体感しよう」です。


それでは、どのうにイメージを楽しめばよいか?


本書のユニークな事例をご紹介したいと思います。


◆もしも、家の電気のブレーカーが落ちたら?


たまに経験しますよね。
電気の使い過ぎでブレーカーが落ちてしまうこと。


これが宇宙とどう関係するのでしょうか?
「何」だと思いますか?

⇒それが「宇宙旅行」だ!!


夜ブレーカーが落ちて真っ暗になってしまったとき、
あなたはどう対処しますか?

何も見えない暗闇のなか、
だいたいのブレーカーの位置を思い浮かべながら
少しずつ向かっていくのではないでしょうか。


まずは5歩くらい進んで、廊下に出る。
次に10歩くらいかな、洗面所に入って、奥の壁の上の方に…。
おそらくこんな感じでしょう。


実は「宇宙旅行」における「目的地までどのように向かうか?」
というナビゲーションでも、
これとまったく同じことをしているのだそうです。


要するに「宇宙旅行」とは……


その方法は思っているよりも原始的で、
暗闇の中をブレーカーの所まで向かう行為と似ているんです。


月に行くのであれば、
何月何日に月があるはずの位置に向かって飛び立ちます。
ロケットの加速度(エンジンをどれくらいふかしたか)を測りながら
ふかす時間や方向を決めて、誤差を軌道修正しながら、目的地をめざします。


つまり「宇宙旅行」は「暗闇のブレーカー」となるわけです(笑)


想像上の「宇宙旅行」を、実体験のある「暗闇のブレーカー」に
例えることで、すごくイメージしやすく、親近感もわきます。


本編では、このようにイメージをした後に、
少し深い内容が添えられて知識を学ぶ、という構成になります。


それでは、次のお題です。


◆もしも、部隊の裏側で大勢の裏方さんが仕事をしているのを見たら?


これが宇宙の「何」とどう関係するのでしょうか?

その答えは……。

⇒それが「ダークマター」だ!!


舞台を裏から支える大道具や照明、音響さん。
彼らなしでは上演することはできません。
役者だけでは成立しないのです。

お客さんからは見えないけど、絶対に必要な人……。

ダークマター」も裏方さんと同じように、
なければ宇宙を成立させることができないと言われています。

宇宙が成り立たなければ、
私たちも存在することができないのですが、
私たちはまだ、彼らの顔を見たことがありません。


要するに「ダークマター」とは……


私たち人類がその存在を確認している宇宙を構成する物質は、たった4%に過ぎません。
残りの96%は何でできているのかというと、22%はダークマター
74%がダークエネルギーとされています。
なんと96%がダーク(暗黒)なのです。

その正体はまだ誰にも分からないし、見えてもいないからです。


ただし、ダークマターはその重力が確認されていて、分布図までできています。
物質として「存在している」ことは分かっているというわけです。

なぜ、見えもしないものが「ある」ことになっているのかというと
「ない」と銀河ができる理由が成り立たないからだそうです。
銀河を説明するためには「ダークマター」という仮説が必要なのです。

説明できる仮説ができたら、それを発見するというのが科学の世界になります。


◆もしも、新婚旅行中にケンカをしてしまったら?


⇒それが「○○○○○」だ!!


皆さんは、何だと思いますか?

「新婚旅行中のケンカ」と共通するモノ……。

一度イメージを膨らませて、楽しんでみてください^^


(答えのみブログの最後に書いておきますね。)




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◆最後に/まとめ


以上のように徹底的に抽象化することで
「専門的な事」と「日常」の共通項を見い出し、
誰もがイメージしやすいように描かれています。


なかには強引な例えもありますが、それがまた楽しいです。
ついつい製作側の「苦心」や「汗」を想像してしまうからです。


逆に、宇宙に詳しい方は、事例から宇宙の何を説明しようとしているのか
ギャップを埋めるという楽しみ方もあります。
自分なら「○○」で例えるというのもアリです。


専門的にかっちり学ぼうとするだけでは味わえない世界観が詰まっています。
これは何の例えだろうか?と想像力を張り巡らせながら楽しんでみてください。



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◆答え

「もしも、新婚旅行中にケンカをしてしまったら?」

⇒それが「ビッグバン」だ!!

「新婚旅行中にケンカ」=「ビッグバン」
オモシロいので、ぜひ、本書で確認してみてください。



◆追記

本書は、科学館イベントにもお持ちする予定です。
科学館で読書会vol.2「宇宙を想像してみよう」in バンドー神戸青少年科学館 - お父さんは サイエンスファシリテーター




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◆◆ 私の活動 ◆◆

 
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その正体は…
サラリーマン エンジニア
子だくさんパパです (笑)

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最後までお読みくださり
ありがとうございました (^_^)



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