『入門 組織開発 活き活きと働ける職場をつくる』
著者:中村和彦
出版社: 光文社 (2015/5/19)
http://www.amazon.co.jp/dp/4334038581
あなたは毎日を、活き活きと働けていますか?
あなたのいる職場は、どうでしょうか?
私はエンジニアとして10数年間過ごしてきた中で芽生えた想いがあります。
これまで経験してきた複数の技術門では、技術者の「孤独」に働く姿がいつもありました。
1人で複数のテーマを抱え、朝から夜遅くまでパソコンの画面だけに向き合う時間。
不平不満や陰口がシェアされる休憩所という空間。
そこから生まれる成果は、品質不良、計画遅れ、予算未達でした。
プライベートや感情を押し隠して、努力をしているのに、結果に結びつかない。
いっそう残業が増え、ますます職場のムードは暗くなっていました。
ガンバリが直結しない職場環境。
そんな状況がたまらなく悲しなかったです。
6年前に、個人の働き方やチーム力、職場環境をより良くしたいという想いが芽生えました。
当初は部内勉強会というカタチ立ち上げ、メンバーが相互研鑽できる場を月1回、3年間継続できました。
しかしその後、ある事情から部内勉強会の運営ができなくなりました。
そこで私は会社の外で学びの場をつくることにチャレンジしました。
そのライフワークでの挑戦がカタチになってきたので、再び社内に還元したいと考えるようになったのが2年前。
色々な壁にぶつかりながらも、社内さらには社外の企業様に、
【「組織の成果」と「個人の喜び」がシナジーし最大になる組織】をコンセプトに
組織づくりのお手伝いを準備(プロトタイプのご提供)しています。
技術職から組織開発という異なる職種に挑戦するわけですから、
専門的な知識を得るために、初めに何を学ぶべきかを考えました。
そこで、御縁を頂戴したある大学で組織開発を研究されている先生に
ご教授いただくのが確実と思い、うかがいました。
快く10数冊の書籍をご紹介いただけました!
その1冊が『入門 組織開発』になります。
組織開発の全体像が体系的に抑えられているのが本書です。
今この分野は、理論や手法が非常に多種多様であるため
まずは全体像を理解する必要があるようです。
本書は、日本の組織の現代的課題を明らかにし、
いくつかの手法を用いて組織に関わることで
日本の組織が活性化する鍵を学べる構成になっています。
以下は、私がまずレゾナンスリーディングで、最初に着目した3つのポイントです。
◆組織開発の定義
組織開発とは、組織の「① 健全さ」「② 効果性」「③ 自己革新力」を高めるために
組織を理解し、発展させ、変革していく、計画的で協同的な「過程」であると定義されています。
言い換えると、組織や人が持つ真の価値を探求し、それが活き活きと発揮される状態や関わり方を目指すことになります。
◆組織開発における大切にしたい問い
「あなたはどのような関係性が育まれている職場や組織をつくりたいですか?」
なぜ、私が組織開発をするのか?という存在意義を明確に表現する必要がありまう。
◆AI(Appreciative Inquiry)5つの原理
①構成主義の原理
:社会構成主義の考え方に基づき、何が語られ、
どのような関係性にあるかによって現実が構成される
②同時性の原理
:探求することと変革の実現は同時に起こる
何を問いかけるかによって結果も異なる
③詩的(開かれた本)の原理
:組織の過去・現在・未来は解釈が開かれている詩のようなものであり
どのように解釈し、学ぶかを選択できる
④予期成就の原理
:未来へのイメージが現在の行動を導く
未来への期待が現在の前向きな行動を生み出し、その実現が可能となる
⑤ポジティブの原理
:ポジティブな感情や関係性が変革と潜在能力の発揮を可能とする
ポジティブな問いかけが変革を持続させる
組織や人がもつ真の価値を探求し、それが活き活きと発揮される状態や関わり方を探求する(真価の探求)
◆まとめ
範囲も広く学ぶこと、実践することはたくさんあります。
その中でも専門知識の獲得においては、
まずはこの投稿に記載した内容を中心に深め、身近な課題に使えることを目指します。
(ワクワクしています。)
【 併行して、組織開発と働き方改革の読書会型ワークショップも開催していますので、ぜひご一緒できると嬉しいです! 】
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