【リソース対成果率(RRR)という視点】
『闘う組織
社員のやる気を引き出す
仕事のゲーム化 』
著者:チャールズ・A・クーンラット
リー・ ネルソン
出版社:ダイレクト出版
月刊ビジネス選書2018年05月号
こんにちは。
レゾナンスファシリテーターの村上英範です。
https://resonance-murakami.peatix.com/
いつもお読みいただきまして、ありがとうございます。
◆『闘う組織』という言葉から、何をイメージしますか?
ダイレクト出版さんの月刊ビジネス選書5月号が届きました。
原書名が『The Game of Work』に対して
訳書名が『闘う組織』
書籍名から骨太な組織論を想像していました。
が、実際は「スコアキーピング(の原点)」が論旨の本。
個人的にちょっと期待が外れました。
中身とタイトルのギャップが、最後までぬぐえませんでした。
・ゲームやスポーツのように仕事を楽しもう
・遊びの要素を仕事に取り入れよう
仕事を、いかにポジティブに捉え、
チームとしてパフォーマンスを向上さていくというのが本書の大枠です。
訳書名に違和感が少なければ、印象も変わったかと思います…。
◆「リソース対成果率(RRR)」という視点
否定的な書き出しから始まりましたが
私にとって新しい視点1つあります。
それが
「リソース対成果率(RRR)」
という考え方です。
これは、企業や個人が持つリソース(資源)が
どれだけの成果を生み出しているか
という指標・スコアの表す造語とのことです。
本書では下記のように定義し、表で比較することになります。
(参照:画像のレゾナンスマップの三幕目)
リソース
・人員 :200時間×4人
・スペース :約140平方メートル
・装置 :80000円/月
成果率
・タイムリー:定例報告書の完成予定日と
提出日の差異
・正確さ: 1.一つのエラーが起きるまでに
適切に処理されたアイテムの数
2.特に正確を期して報告書を
作成しなければならない回数
・収益性: 1.会社全体の純利益
2.部門別純利益または粗利益
本書にある記入例を併記していますが、
分かりにくいかも。汗
しかし、実際にどのように検討すればよいかは
イメージできるかと思います。
見せ方として、この検証結果を
グラフで表すとインパクト(説得力)が増すようです。
ビジネスモデルキャンバスでいうと
「KR・C$」が「VP・R$」に
どれだけ直結しているかということでしょうか。
(読書においてもBMCに落とし込むと、つながりをパッとイメージし易いです。)
この「リソース対成果率」を活用することで
組織や個人のパフォーマンス向上を目指します。
さらに、この指標を自身で習慣化できるようになると
経営者視点を養うことに繋がると感じました。
◆いかにパフォーマンスを向上させるか?
マネジメントのポイントとしては
フィードバックが鍵となります。
他の本でも述べられる事が多いですが
メンバーと適切なコミュニケーションを取れているかどうかです。
・接点の数は少なくないか?
・タイムリーであるか?
・1on1
など。
それでは、
このフィードバックは何を目的に実施すればよいでしょうか?
1つは目標のベクトルを合わせるということです。
目標には、メンバー固有のものと、組織としてのものがあります。
このギャップを埋めることがモチベーション向上を導きます。
フィードバックを受けた者は、
内省することにより、行動をブラッシュアップしていきます。
①自分にとってどんな利点があるか?
②なぜ自分がするのか?
③自分は役に立っていると実感したい!
自己動機付けが働くためです。
マネジメントをされる方はもちろんのことですが
個人でも思考を柔軟にすれば使えるのではないでしょうか。
◆ベイビーステップ
私自身はリソースは棚卸しているつもりでしたが
深掘りを進め、成果との関連性を見出す必要があると感じました。
いま併読している
『ストレッチ 少ないリソースで思わぬ成果を出す方法』
こちらと合わせてリソースの活用方法を考えるようにします。
◆最後に/まとめ
闘う組織をつくりたい!という方には
熱量的に物足りないかもしれませんね。
パフォーマンスを上げる仕組みづくりの
ヒントになる1冊ではないでしょうか。
うまく活用すれば再現性はあると感じます。
◆関連:ダイレクト出版さんのレビュー
◆おまけ◆
本ブログで活用しているレゾナンスリーディングとは??
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◆ここまで◆
最後までお読みくださり
ありがとうございました (^_^)