お父さんは サイエンスファシリテーター

お父さんは サイエンスファシリテーター

妻と子4人の6人家族。目標は、名著『ビジネスマンの父より30通の手紙』のような【書】を子ども達に残すこと!でスタートしたけれど、自分のエゴにおこがましさを感じはじめた今日この頃(笑) 小さな歩みをコツコツ積み重ね、20年後の自分が振り返った時に、幸福感に包まれるブログにしたいです。★★★「大人と子どもと科学をむすび 未来を創る」サイエンスファシリテーター。科学館で宇宙親子イベント主催。「組織の成果と個人の喜びをシナジーし 未来を創る」組織学習パートナー。組織研修ご提案。その正体は、サラリーマン★★★

レビュー『テクノロジー・スタートアップが未来を創る』鎌田富久・著東京大学出版会 ←レゾナンスリーディングvol.10

【サイエンスファシリテーターの本棚vol.5】

 

『テクノロジー・スタートアップが未来を創る

 テック起業家をめざせ』

鎌田富久・著

東京大学出版会


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(レゾナンスリーディング30分

 +重点読み30分) 

  

こんにちは。

サイエンスファシリテーター

の村上英範です。

本業はメーカー勤務の

エンジニアです。

その傍ら、会社の外に出て

サイエンスファシリテーター

読書会主催にセミナー講師などを

をしています。

 

日々、活動をしていると

自分の技術やアイデア

もっと面白く発展させ

皆さまにお届けしたい!

考えることがよくあります。

 

例えば、

製品開発に携わるなかで

採用に至らなかった

商品案やビジネスモデルの

イデア達。

(ほぼほぼ なんですが…汗)

 

もし、自身で

これらを展開するならば

どんな起業ができるかな。

 

また、社外での活動を

一歩 未来的に進める

ヒントはないかな。

 

この2つの目的で

現在日本の

テクノロジー・スタートアップ

を本書から学びました。

 

 

著者は東京大学の人気講座

アントレプレナー道場の

看板講師とのことで、

さまざまなテック企業を

支援されています。

 

その背景から、

登場する事例が豊富で

若者や技術者を応援する

視点で語られています。

 

私は自身の目的から

第1章と第5章に

比重をおきながら

読み進めました。

 

○●○●○●○●○●

第1章 テクノロジーで世界を変える

 SCHAFT ヒューマノイドの実用化を目指す

 Axelspace 小型人工衛星網で宇宙を活用

 WHILL 人々を笑顔にするパーソナル・モビリティ

 Elephantech 印刷する電子回路でモノづくり革命

 VLP Therapeutics がんワクチンで世界中の人々を救う

 

第5章 未来を創る

 ポストスマホ時代の競争領域

 ロボットなしでは成り立たない

 生命2.0 をもたらすゲノム科学

 宇宙時代の幕開け

 医療の未来を開拓する

(一部抜粋)

○●○●○●○●○●

 

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◆心に残った箇所◆

 

①技術力+実用化への熱量

SCHAFTの勝因は、ロボットの性能に加えて、実用化へのこだわり、泥臭い現場での対応能力で強みを発揮した。競争相手の大学チームは、この点が不十分だったように感じた。本当に災害現場で使えるようにしたいという思いがにじみ出ていた。

⇒グーグルからのM&Aを受け

  大喜びというのが印象的でした。

  現在はソフトバンクなんですね。

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②地球丸ごとスキャンというビジネスモデル

AxelGlobeでは、リクエストのある・なしにかかわらず地球全土の画像をすべて撮影して保存する、ストック型である。どこかの情報がほしくなったら、すでにストックされている訳だ。

⇒地球を毎日丸ごとスキャンした時のデータ容量は

 1日で20テラバイト、1年間で8ペタバイトとのこと。

 人間が分析するのは不可能ですよね。

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③大企業を辞めて起業

日本は、世界に先んじて高齢化社会となり、今後「移動弱者」が増加すると考えられる。この社会課題を解決することにもつながる。さらに、WHILLの機器がネットにつながることにより、歩道の情報をユーザー間で共有したり、街の情報と連動したり、様々な応用が考えられる。車いすは、移動するIoTデバイスとなる。

⇒2年前の「One Panasonic」で

 講演を拝聴したことを思い出しました。

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④小さくても全体を考えてゼロから事業を

大企業では、業務を効率的に処理するために、機能に分けて組織化し、それぞれ専門スキルを持った人材を育てて、全体組織を最適化している。(中略)このシステムは、個人レベルで見れば、狭い範囲のスキルしか身に付かなかったり、大きな組織の歯車となってしまって、モーチベーションが上がらない。このような大きな既存事業に最適化された組織では、小さくても全体を考えてゼロから事業を立ち上げるような人材が育ちにくい。こうした従来組織が、変化の激しい時代において、イノベーションを起こしにくい原因にもなっているのではないだろうか。

⇒この閉塞感を打ち破るのがテック起業

 というのが主張になります。

 そのため研究者・技術者自ら起業し

 大企業と共創しようと鼓舞されています。

 

 

本書を一言で要約すると

 

「未来を予測する最善の方法は、

  それを自ら創り出すことだ」

 

ピーター・ドラッガーの言葉ですね。

 

 

どのうように応用するか。

どのうよう未来的進めるか。

個人的には、

目的に対する直接のアイデア

まだ胸の中でモヤモヤとしています。

 

①テーマ"○○の最先端"でイベント案をつくる

②テック起業1社の出発点を調べる

③本書の感想を息子に伝える

 

歩みを進めていくなかで

孵化させていきたいです。

 

 

◆おまけ◆

本ブログで活用している

レゾナンスリーディングとは??

http://startup-papa.hatenablog.com/entry/2018/01/18/060000

お申し込みはこちら

https://resonance20180225im.peatix.com/

◆おまけ ここまで◆

 

最後までお読みいただき

ありがとうございました(^_^)


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