【部下と仕事のコミュニケーションが上手くいかないんです!どうすればよいでしょうか?】
『フィードバック入門
耳の痛いことを伝えて部下と職場を立て直す技術』
著者:中原 淳
出版社:PHP研究所
発売日:2017/2/18
http://www.amazon.co.jp/dp/4569832903/
皆さま、こんにちは。
「個人と組織の喜びを"増福"する」組織開発パートナーの村上英範です。
「部下と仕事のコミュニケーションが上手くいかないんです。
どうすればよいでしょうか?」
管理職になり行き詰まっている方(自称)からご相談をいただきました。
そこでこちらの本で対話をしながら改善策を探っていきました。
本書は「フィードバック」について書かれた入門書。
フィードバックとは
「少しずつ軌道修正しながら飛んでいくロケット」
似ているとあります。
<ご参考:宇宙で学ぶ軌道修正>
「もしも、家の電気のブレーカーが落ちたら? ⇒ それが「宇宙旅行」だ!!」
言い換えると、成長には
自分自身の「自律」の他にも、相手からの「他律」も大切だよ!
ということ。
上司と部下の間に「他律」を上手く使うことで
耳の痛いことを伝えながらも、
部下との関係性を向上することができます。
そこには2つの働きかけがあり
問題を抱えた部下、能力・成果があがらない部下の
成長を促進させる効果があります。
① 情報通知
耳の痛いことでも、
部下のパフォーマンス等に対して
情報や結果をきちんと通知すること
(現状を把握し、向き合うことの支援)
※ティーチング的側面
② 立て直し
部下がパフォーマンス等を認識し、
自らの義務や行動を振り返り、
今後の行動計画を立てる支援を行うこと
(振り返りと、アクションプランづくりの支援)
※コーチング的側面
それではフィードバックの実践方法としては
どういった手順を踏めばいいのでしょうか?
フィードバックには5つの手順があり
その前後を含めて進める必要があります。
○事前:
SBI情報の収集
S=シチュエーション(どんな状況で)
B=ビヘイビア(どんな振る舞いが)
I=インパクト(どんな影響をもたらしたのか)
○フィードバック:
①信頼感の確保
②事実通知:
鏡のように情報を通知する
③問題行動の腹落とし:
対話を通して現状と目標のギャップを意識化させる
④振り返り支援:
振り返りによる真因探求、未来の行動計画づくり
⑤期待通知:
自己効力感を高めてコミットさせる
○事後:フォローアップ
ここで大切なことは、
フィードバックの起点は「本人がどうなりたいか?」
という相手の未来像から始めるということです。
上司の「○○してほしい」や「○○になってほしい」
から始めてはいけません。
そして、5つの手順でのフィードバック面談を行った後も
フォローアップと行動観察を継続することが重要となります。
◆フィードバック実践の5つのチェックポイント
①相手としっかり向き合っているか?
②ロジカルに事実を通知できているか?
③部下の反応を見ることができているか?
④部下の立て直しをサポートできているか?
⑤再発予防策をたてているか?
◆仮定法的質問
「もし君が上司だったらこの職場をどう変えたい?」
視点を変えることで
逆フィードバックを求めることができます。
鏡写しのように自分と相手の視点を交換することで
認識を共有し、よりしっかりと向き合えるでしょう。
<ご参考:もし自分が田坂先生だったらこの状況にどう立ち向かうか?>
startup-papa.hatenablog.com
先日、四条畷市長 東修平さんの講演を拝聴しましたところ
困難にぶつかった時は、49才で逝去された尊敬する上司の視点
「彼ならどう考えて、何をするだろうか?」
で突破するとおっしゃっていました。
仮定法的質問は自分自身の成長にとっても強力な問いです。
◆まとめ
以上の手順で、部下と定期的に関わることで、
本人の思い描く「なりたい姿」に近づけるように
パフォーマンスを調整し、促進していきます。
また、本書には事例が多く記載されており
それを読めばさらに実践イメージも沸くかと思います。
実践的なスキルがシンプルに体系化された一冊です。
仕事でのコミュニケーションにお悩みの方は
ぜひ読んで実践してみてください。
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< 私のライフワーク >
サイエンスファシリテーター
「親と子と科学をむすび、未来を創る」
「大人も子どもも"共に"学べる環境づくり」
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レゾナンスファシリテーター
「変化の時代に飛躍する速読多読と行動計画」
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最後までお読みくださり、ありがとうございました (^_^)
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