【顧客を魅了し、社員のやる気を引き出す心理技術 】
『瞬間のちから』
著者:チップ・ハース
ダン・ハース
出版社:ダイレクト出版
月刊ビジネス選書2018年07月号
(レゾナンスリーディング30分+重点読み30分)
こんにちは。
レゾナンスファシリテーターの村上英範です。
https://resonance-murakami.peatix.com/
いつもお読みいただきまして、ありがとうございます。
著者は『アイディアのちから』や『スイッチ』で有名な
ダン・ハースとチップ・ハースの兄弟ということで
けっこう期待しながら、読み進めました。
「記憶に粘りつく瞬間」
私もイベントを開催する際にはいつも中心に置いています。
いかにこの瞬間をつくるかを念頭にイベントをデザインし
場をファシリテーションします。
(メンターとある本の教えです。)
本書ではこれを「決定的瞬間」と表現します。
「記憶に残り、重要な意味を持つ短期間の経験」
と定義します。
この「決定的瞬間」をビジネスや生活で
自ら意図的に創り出し、
お客さまの喜びや、社員のモチベーションに
つなげようというのがテーマになります。
◆「決定的瞬間」とは?
「決定的瞬間」は4つの要素から成ります。
①高揚
普通の出来事を超越するような、
文字どおり"桁外れな"経験
②気づき
自分自身や世界についての認識を
大きく変える瞬間
③誇り
何かを達成した瞬間や勇気を出せた瞬間など、
最高の気分になれる瞬間
④結びつき
人と人が関わることで生まれ、
他社と共有するからこそ影響力が強まる
この4つの要素は偶然の産物ではありません。
意図的に創り出せるのです。
本書では、この手法を実用できるように
整理されています。
◆まとめ
お客さまへの「瞬間のちから」はとても大切でしょう。
記憶に残る体験を蓄積していけるので
カスタマーリレーションシップは高まるからです。
組織に対しては、これが主要活動というよりも、
取組んだ活動の付帯効果としての位置づけに感じます。
アプローチの中に要素として取り入れ
うまくコントロールすることで
組織への影響力にも発揮することと思われます。
本書は、実際に活用できるように
事例をベースに体系的にまとめられています。
とくに章のまとめは分かり易く整理されており
実際の活動に展開しやすいです。
一方で、私自身の今の活動に対しては
内容的には新鮮味は少なく
優先順位は高くはなさそうなのが残念です。
◆◆ 村上英範のライフワーク ◆◆
サイエンスファシリテーター
「親と子と科学をむすび、未来を創る」
「大人も子どもも共に学ぼう、宇宙は共通言語!」
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その正体は、サラリーマンでエンジニア。4人のパパです。
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最後までお読みくださり、ありがとうございました (^_^)
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