【ビジネスにストーリーが活用されるワケ】
『ストーリーブランド戦略』
著者:ドナルド・ミラー
出版社:ダイレクト出版
月刊ビジネス選書2018年4月号
こんにちは。
レゾナンスファシリテーターの村上英範です。
https://resonance-murakami.peatix.com/
いつもお読みいただきまして、ありがとうございます。
ダイレクト出版さんの
月間ビジネス選書2018年4月号
『ストーリーブランド戦略』
帯には、
「人々が買うのは、最高の商品ではなく、
一番わかりやすい商品だ!」
と銘打ってあります。
◆なぜ、ストーリーが必要なのか?
ブランディングやマーケティングにおける
ストーリーの重要性とは何でしょうか?
そこには時代の変化を見落としがちな
企業がついつい陥りやすいワナがあるとのことです。
企業が犯す間違い①
商品やサービスが消費者の
存続(サバイバル)にどう有利に働くか、
成功にどう役立つのかを語っていないこと。
優れた物語は、肉体、感情、人間関係、
精神の存続(サバイバル)に焦点を合わせている。
企業が犯す間違い②
商品やサービスを理解してもらうために
消費者にたくさんのカロリーを
消費させてしまっているつまり、雑音が多い。
人間を生物として捉えると
生き残るため、成功するために
役立つ情報を、カロリーをたくさん消費させずに
伝えることが大切となる。
表現を変えると
史上最も情報過多な時代に、
雑多な情報に埋もれることなく
マーケティングを行わければならないのです。
内容がシンプルで予測しやすいほど
脳は情報を消化しやすくなるからです。
物語が役に立つのは、
それが意味を与える仕組みだからです。
それにも関わらず、
簡潔に伝えるための原則が
これまで語られてこなかったのです。
実のところ、
私たちは単に商品を
市場を出す機会を競争しているのではない。
自社の商品が消費者にとって必要である
理由を伝える競争をしている。
それゆえに
「人々が買うのは、最高の商品ではなく、
一番わかりやすい商品だ!」
となります。
◆存続(サバイバル)とは何か?
それでは、
存続(サバイバル)とは何でしょうか。
本書では、
消費者の存続(サバイバル)に
関する願望を選ばなければならない
とあります。
本書ではこの存続(サバイバル)を
安全・健康・幸福でありたい、
強くありたいという人間の根源的欲求としています。
①金銭的な節約
②時間の節約
③社会的つながりの構築
④社会的地位の獲得
⑤資源の蓄積
⑥思いやりを発揮したいという人間本来の欲求
⑦意義への欲求
これら人間の根源的欲求に
ノイズがのらずに伝えられるのが
ストーリーの力です。
◆ストーリーブランドとは?
例えば
『スターウォーズ』や『ハンガーゲーム』の
といった映画作品があります。
こういった物語のプロットに倣い
物語の根幹をなす7つの要素を
ビジネスに転用します。
ストーリーブランド・フレームワークには
7つの要素(下記①~⑦)を用い
ひとつひとつ
下記を読む際に
物語(例えば『スターウォーズ』)と
ご自身の商品をイメージしてみてください。
①主人公
基本原則1:
商品やサービスではなく
消費者を主人公にする
②問題の特定
基本原則2:
消費者が買うのは外的問題に
対する解決策でなく、
内的問題の解決策である
③導き手の登場
基本原則3:
消費者が求めているのは
もうひとりの主人公ではなく、
導き手である
④計画の提示
基本原則4:
消費者が信頼するのは
計画を提示できる導き手である
⑤行動喚起
基本原則5:
行動を促されない限り。
消費者は行動しない
⑥回避したい失敗
基本原則6:
人間は悲しい結末を
避けようとする
⑦成功する結末
基本原則7:
商品やサービスの価値を
推測してもらおうとせず、
必ず言葉にして伝える
7つの要素を自身の
ビジネスや商品・サービスで考えます。
会社のメッセージを
紙1枚に整理したものが
ブランドスクリプトになります。
ブログ画像「レゾナンスマップ」の
一幕目にある図のようなまとめ方です
◆最後に/まとめ
本書はストーリーを扱うことを
体系的にまとめられているので
実用性は高いと感じました。
一方で、
個人的な側面からすると
新鮮味は少ないものでした。
私が学んでいる
「レゾナンスリーディング」の
マスター講座では、
「EMPOWERの法則」
をを学ぶことができます。
この「EMPOWERの法則」の方が
あきらかに実用性が高すぎるんです。
ブランディングだけではありません。
マーケティングやライティング、
小説を自身の行動計画に展開する、など。
これを体験してしまっているので
本書は物足りなく感じてしまいます。
しかしながら、本書は
「ストーリーブランド戦略」として
別の視点から体系的で実用性はあるので
◆関連:ダイレクト出版さんのレビュー
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◆おまけ◆
本ブログで活用しているレゾナンスリーディングとは??
★レゾナンスリーディング入門講座(講師:村上 英範) - お父さんは サイエンスファシリテーター
5月27日 入門講座
レゾナンスリーディング(講師:村上 英範) | Peatix
◆ここまで◆
最後までお読みくださり
ありがとうございました (^_^)